嫁が私を呼ぶとき、定番のニックネームは「デブ」です。
これは別に今に始まったことではなく、嫁と出会ってから現在に至るまで、ちゃんとした名前やニックネームで呼ばれたことがありません。
普通の彼氏彼女や夫婦なら、お互いを下の名前で呼びあったり、人には言えないような恥ずかしいニックネームで呼びあったりするのでしょう。
私も、ある意味、人には言えない恥ずかしいニックネームで呼ばれているわけですが、一般的な恥ずかしいの意味とは少し違っています。
ちなみに私が嫁を呼ぶときは下の名前(Eちゃん)で呼んでいます。これは普通ですよね。
付き合って早い段階でお互いの呼び名が決まればよかったのですが、私の呼び名が決まらないままズルズルと来てしまったのが良くなかったのです。
私の呼び名が「デブ」であっても、普段の生活において困ることはありません。われわれ夫婦の会話が他の人に聞かれることなど、そうそうあるものではないからです。
しかし、呼び名が「デブ」だと困ることが起こります。それは、私達の結婚式のときです。
みなさん一度は見たことがあるかと思います。ウエディングケーキのファーストバイトと呼ばれる、お互いにケーキを食べさせ合うイベントです。
そのとき、司会者から、「お互いの普段の呼び名で、〇〇、あーん!、でお願いします〜」と言われるわけですね。
普通のカップルならば、普段呼びあっている恥ずかしいニックネームを嫁に公開されて、冷やかされたりして盛り上がる場面です。
うちの嫁の場合、さすがに親族もいる前で「デブ、あーん!」とやるわけにもいかず、しばらく困ったのちに、一度も呼んだことのない下の名前で呼んでファーストバイトを乗り切りました。
TPO(時と場合)をわきまえた嫁の言動。やはりうちの嫁は最高です。
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